裏アリ王子の彼女になりました(ニセの)

すると、あたりは一瞬シン…と静まり返って。


「いや~~~~っ!!!」

「うそでしょーーーーーー!!!」

「琉生くーーーーーんっ!!!」


それはもう断末魔の叫び。


「そういうことだから、ごめんね」


申し訳なさそうに言って、琉生くんは歩き出す。


手を繋がれてるから、あたしも一緒に行くしかない。


琉生くんは、堂々と前を向いて歩いてるけど。


はっ、はずかしいっ……。


顔なんてあげられないよ。