裏アリ王子の彼女になりました(ニセの)

「てことで、3ヶ月間俺の彼女になれ」


あたしが……琉生くんの彼女に……?


ニセだとしても。


悪い話、なわけがない。


「これ、お願いじゃなくて命令だから」


「え……」


「本性見せたんだから当然でしょ」


琉生くんが、ニヤッと笑った気がして。


「じゃあ、彼女のしるしに」


―――チュ。


唇に、暖かいものが触れた。