冬休みが終わった。


学校での琉生くんは、変わらず王子様。


女の子に囲まれて、笑顔を振りまいてる。


クリスマスのキスは、琉生くんにはなんでもないことで。


あのあとすぐに冬休みを挟んだせいか、始業式で再会した琉生くんは、いつもの琉生くんだった。


……あたしは、琉生くんのなんなの?


「……」


そんなのあたしが一番分かってる。


ニセカノ以下でも、それ以上でもない。