【大幅加筆】クール男子の取扱説明書





こういうところで調子に乗らせると面倒なことになるのは分かってるから。

でも内心では、さっきの一言だけでここまで嬉しそうにされると、少しだけ悪い気はしないと思ってる自分がいるのも事実だ。

まぁ、ただの気まぐれだし。



「今井くん、いつになったら私を好きになってくれるんですか!!」



ほんと、こいつは遠慮ってものを知らないなと思う。



「100年後くらいじゃない?」


「それ、死んでるよね!」


「ふはは」



思わず笑いが漏れる。

こうやってくだらない会話をしてる時間が、気づけば当たり前になってるのが少し不思議で、でも嫌じゃない。

石原さんと話していると飽きないのはどうしてだろうね。

最初は、完全に無視してたのに。話しかけられても無視、目も合わせない、必要最低限しか言葉も返さない。

今思えば、あれはあれで大人気なかった気もするけど、まぁそこは心の中で謝ることにしよう。