【大幅加筆】クール男子の取扱説明書




*



「今井くん、おっはよーう!!」



朝の教室に入ってきた瞬間から無駄に声がでかい石原さん。

周りのやつらが一瞬こっちを見るくらいにはテンションが高い。

今日も相変わらずだな、と思いながらも、その声が聞こえるとなんとなく「来たな」って分かる自分がいるのが少しだけ癪に触る。


しょうがないから、今日は特別に。



「おはよ」



別に深い意味はない。ただの気まぐれだし、なんとなくそんな気分だっただけ。

それなのに、



「また今日も返してくれな……って、え!?嘘でしょ!」



と、信じられないものを見たみたいな顔でこっちを見てくる石原さん。

いや、そんなに驚くことか?ただ挨拶しただけなんだけど。

……でも、その大げさな反応を見てると、なんか変に面白くて、口元が緩みそうになるのを必死で抑える。



「今井くん、もう1回言って~!」


「やだ」