カバンを持って学校を出た俺と石原さん。
夕方の空気は少しひんやりしていて、昼間の熱が嘘みたいに引いているのに、なぜか自分の体の奥だけはまだ少し熱が残っている気がした。
ピタッ、と俺は突然足を止めた。
さっきまで当たり前みたいに並んで歩いていたのに、その流れを自分でぶった切ったことに気づいて、余計に意味が分からなくなる。
隣にいた石原さんもつられるように止まって、頭の上に本当にハテナマークが浮かんでるんじゃないかってくらい分かりやすく首を傾げている。
「……何やってんだ俺」
思わず口から漏れた本音に、自分で自分に呆れる。
はぁぁぁぁ~!と大きくため息をつきながら、そのまま道端にしゃがみ込む。
何してんだよ本当に。こんなの完全に不審者だろ。
「え?ちょ、今井くんどうしたの!?」
焦った声が頭上から降ってきて、次の瞬間には肩を掴まれてユサユサと揺さぶられる。



