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「由良帰るよ」
「中村今日は先帰ってて〜」
「なんで?」
「なんか、1人で帰りたい感じ」
放課後、教室に残る人もまばらになって、窓の外はすっかり夕方の色に染まっていた。
そんな中で中村に声をかけられたけど、私は少しだけ視線を逸らして、わざと軽い感じで断る。
本当は理由なんてちゃんとある。
だって――今井くん。
私、怒ってるんだからね!?あれから、ずーーっと無視しちゃってさぁ!!!
授業中も、休み時間も、何度か話しかけられそうな気配はあったのに、全部気づかないふりしてやり過ごした。
だってあんな中途半端に終わらせられたら、気になって仕方ないじゃん。
期待させるだけさせて、「なんでもない」とか、ほんと何それって感じだし。



