「あのさ……」
今井くんの声のトーンが少し低くなって、自然と息を呑む。今井くんの目が、まっすぐ私の目を見る。
な、なんだこれっ……!!
視線を逸らせない。昨日のことが一瞬頭をよぎる。
熱で弱っていた今井くん、私の手を握ったこと、「そばにいて」って言ったこと――全部一気に思い出して、心臓が一気に暴れ出す。
「今井くん。話そうとしてるところ申し訳ないんだけど、ドキドキして心臓持ちません」
「いっぺん死んどく?」
「キャーー!!」
「ほんと……うるさい」
呆れたように言われて、少しだけ現実に引き戻される。
ごめんなさい今井くん。
でも、これ本当に無理なんだって!昨日のこと思い出してるの、私だけなのかなって考えたら、余計に落ち着かなくなる。
「それで、えと……今井くんどうしたの?」
なんとか気持ちを落ち着けようとしながら聞き返すと、
「お前…………」
今井くんが言いかけて、そこで言葉が止まる。



