【大幅加筆】クール男子の取扱説明書





「え?」



振り向くと、今井くんが私の腕をしっかり掴んでいて、思考が一瞬止まる。


どぇぇぇぇ!!???



「行くな……お願いだから、今はそばにいて」



その一言で、心臓が完全に撃ち抜かれた。



「ズッキューーン!!!」



思わず声に出る。


なんなんだ、今井くん!本気で私を殺す気!?



「いますよ!います!ずっと今井くんの隣にいるからね!」


「ん……」



弱ってるからだって分かってるのに、それでも嬉しくて仕方ない。



「石原さん?……」



ドキッとしながら、「な、なななに?」とまた噛む私。


すると今井くんが、そっと私の手を握ってきた。



「へっ!?」


「今だけ……」



その温もりに、頭が真っ白になる。

今井くん、相当弱ってる。



「今井くん。私は、どこにも行かないよ。今井くんが嫌いって言っても離れないよ。だから、心配しないで」



言葉としてはめちゃくちゃだけど、本心だった。



「好き」



三回目の好きは、眠りに落ちかけている今井くんへ。



「すー……すー……」



静かな寝息を立て始めた今井くんを見つめながら、そっと願う。



今井くん、早く治ってください。