【大幅加筆】クール男子の取扱説明書





心の中で叫びながらも、部屋に残された静けさと、すぐそばで苦しそうにしている今井くんの存在に、現実へと引き戻される。



「今井くん~?」


「……はぁ……はぁ」



相変わらず辛そうで、私はゆっくりとベッドに近づく。



「かっ…………かわ……かわいい……!」



こんな状況なのに、思わず本音が漏れる。苦しそうにしているのに、どこか無防備で、普段見せない表情をしている今井くんが、どうしようもなく可愛く見えてしまって。

とりあえず携帯を取り出して、「カシャ」と小さくシャッター音を鳴らす。


……ばれないよね、うん。



「今井くん!熱測ろ!」


「はぁ…………だれ?」



チラッと向けられた視線に、心臓が撃ち抜かれたみたいに跳ねた。


だめだ、今井くん。熱で顔が赤くなってて、汗もかいてて、いつもより色っぽさが増してて、直視するのがつらい。