今井くんに勉強を教えて貰ってから数日経ったある日のこと。 「ねぇ、今井くん~」 「……」 最近は、無視されてばっかりだ。 あの時は、たーっくさん喋ってくれたのに。 まぁ、やっぱり今井くんは今井くんだ。 「すいません」 教室の扉に可愛らしい女の子。 「今井先輩いますか?」 あぁー……後輩か。 今井くんは、無言で立ち上がり女の子と一緒に教室を出ていった。