「うっ……」
「足引っ張ってるのわかってる?」
「ご、ごめんなさい」
……つ、つらい。
女の子って怖い。……今井くんに見とれてた私が悪いんですけど。
「でもさー、そこまで言わなくてもいいじゃん?」
な、中村……!?
「はぁ?」
「あんたらも、大して上手くないくせにさー」
「なっ!わ、私は……」
中村はそれだけ言うと、私の腕を引っ張って体育館の隅に連れて行った。
さっきまでニヤニヤしてたのに、今の顔は超不機嫌。
「な、中村?」
「仮にも、私の親友なんだから。あれだけ言われたらムカつくよ」
仮って……いらないと思うけどね!
「中村、ありがとう」
「どうも」
やっぱり、私には中村だけだね。
「で?どうせ、試合中今井くんのこと考えてたんでしょ?だからボール空振り?あ、運動音痴なだけか!」
「中村。なんか、いろいろと失礼な気がする」
どれも、否定しませんが!
「私もわかるよ、その気持ち」
「……え!?」
中村……それって。
「好きな人いるよ」
中村はそう言って体育座りした。
「誰!?」
私も隣に体育座り。



