どこだ、どこ行った。部屋にもいない、廊下にもいない。エレベーターも階段も確認した。でも、いない。どこ行ったんだよ。胸がざわつく。
嫌な想像ばかり浮かぶ。とりあえず外だ。そう思ってホテルの外へ飛び出す。夜の空気が冷たい。でもそんなの気にしてる余裕なんてない。
「はぁ……はぁ……」
息が切れて、足が重くなる。それでも止まれない。そのときだった。
「今井くん?」
聞き慣れた声。ずっと探していた声。反射的に振り向いて、そのまま抱きしめた。
「……っ……!!」
「どこいってたの」
自分でも驚くくらい、必死な声が出る。
「海を見に……?」
戸惑ったような返事。でも、そんなのどうでもいい。
「焦った……」
額から汗が流れる。心臓がまだうるさい。
「今井くんこそ、何してたの」
「襲われてた」
「おそっ!?」


