「……え?」
驚いた顔のまま固まる石原さん。
俺は持っていた袋をその場に置いて、そのまま腕を伸ばして抱き寄せた。
「えっ!?今井くん!?」
慌ててジタバタするけど、そんなの気にしない。
「石原さんって、抱き心地いいんだよ」
「なっ!何言ってるんですか!!」
顔を真っ赤にして抗議してくる。でも、その反応すら愛おしい。
「素直でいいじゃん」
耳元でそう言うと、石原さんの動きが少しだけ止まる。
もう、言ってしまおうか。好きだって。全部。
でも――
「今井くん、最近本当甘いよ」
「石原さん見てると、ほっとけなくてね」
本音なのに、どこか遠回しな言い方しかできない自分がもどかしい。石原さんは何も言わずに、ただ俺の胸に顔を埋める。



