ぞろぞろと歩き出す中、俺は少しだけ距離を取って後ろを歩く。
前から聞こえてくる楽しそうな会話や笑い声を聞いているのは、嫌いじゃない。むしろ、こういう時間は心地いい。でも、それ以上に意識してしまう存在が隣にいる。
「今井くん、かっこいいです」
ふいに隣から聞こえた声に、少しだけ視線を落とす。
「どうも」
軽く笑いながら返すと、石原さんは少しだけ照れたように視線を逸らした。
「なんか……エロいよ、今井くん」
「え?」
予想外の言葉に思わず聞き返す。
「ほら、まだ髪乾いてないし……さ……あ……うわわわ」
何を言おうとしたのか途中で混乱したのか、急にあわあわし始める石原さん。その慌て方があまりにも分かりやすくて、思わず笑いそうになる。
「なに、どうしたの」
「いや、あの。本当かっこよくて、あの」
言葉を探しながらソワソワしているその姿が可愛くて、気づいたら手が動いていた。
そっと頭に触れて、軽く撫でる。自分でも驚くくらい自然な動きだった。
すると、石原さんの顔が一瞬で真っ赤になる。


