「気持ちい~」
体の芯までじんわり温まるお湯に浸かりながら、思わずそんな声が漏れた。
女風呂の中は湯気がふわっと広がっていて、外とは別世界みたいに静かで落ち着く空間になっている。嬉しいことに、今ここにいるのは私と中村とのっちと亜紀さんだけ。
人が少ない分、なんだか特別な時間みたいに感じられて、少しだけテンションも上がる。
「ねぇ、由良ちゃんに聞きたいことあったんだけど。祐月と付き合ってるの?」
「ブッ!!!!」
いきなりの直球質問に、思わず変な声が出た。心臓が一瞬で跳ね上がる。
「違いますよ、亜紀さん。アタック中です」
横からすかさず中村がニヤニヤしながら補足する。
「ちょっと中村……!でも、今日期待してもいいよって言ってくれたもん!」
さっきの出来事を思い出して、つい言葉が弾む。
「え、そうなんだ!」
ぱっと明るい反応をしてくれたのは、やっぱりのっち。
「だから、私頑張る。猛アタックするから」
自分でもちょっと恥ずかしいくらいの宣言。でも、それくらいしないと伝わらない気がするから。



