「やっぱ……ばれた?」
野村は両手で顔を隠しながら呟く。湯気のせいか照れのせいか、顔が真っ赤になっている。
「なーんか、この旅行でカップルできそうだなぁ」
涼太くんがニヤニヤしながら言う。
「それは、そうでしょー。石原と今井カップルねぇ」
「いやぁー、のっちと野村もいけんじゃないかねー」
今度は渉が軽い調子で言う。
「俺は、無理だよ」
即答だった。自信のなさがそのまま言葉に出ている。野村はそのまま湯船から上がって、シャワーの方へ行ってしまった。
「で?ぶっちゃけ、どうなの祐月」
「西川さん、野村のこと好きだよ」
小さな声でそう言う。シャワーの音で聞こえないはずだ。



