【大幅加筆】クール男子の取扱説明書




*



「ははは!!」


「キャー!」



外から楽しそうな笑い声が聞こえてくる。

その無邪気な声に、一瞬夢の中かと思ったけど――……笑い声!?



「……え!?」



びっくりして、勢いよく目を開ける。

あ、目を開けたってことは……私、寝てたの?

ぼんやりした視界のまま前を見ると、さっきまで座っていたはずのみんなの姿がない。車の中は静まり返っていて、いるのは――私だけ。



「置いてくことないじゃ……」



小さく呟きながら、少しむくれた気持ちで立ち上がろうとする。


その瞬間、左肩に違和感を覚えた。

何かが触れている。重みがある。ゆっくり、恐る恐る左に視線を向ける。


そこにいたのは――規則正しい寝息を立てて、目を閉じている人。