【大幅加筆】クール男子の取扱説明書





……そっか。のっちと野村くんは一緒にいるんだ。そう考えた瞬間、ふと胸の奥に小さな引っかかりが生まれる。それなら――私も今井くんと一緒にいればよかったな、なんて。そんなことを考えている自分に気づいて、少しだけ苦笑いがこぼれる。



「のっちー、野村ーおはよ!」


「みんなおはよー!」



二人が合流して、車の中はさらに賑やかになる。

残るは――あと一人。



「じゃあ、次は今井だな」



そんな会話をしながら、車は今井くんの家へ向かう。窓の外をぼんやり眺めていると、やがて見えてきた見慣れない家の前。

玄関が開いて――そこから出てきた今井くんの姿を見た瞬間、思わず息が止まりそうになった。

私服の今井くん。制服じゃない、ラフな格好なのに、なんであんなに似合うの?シンプルなのに、全部が様になってる。



「おはよ」


「おー、祐月おはよ!元気!?」


「涼太くん、亜紀さん久しぶり!」



人懐っこい笑顔で、涼太さんと亜紀さんに話しかける今井くん。

そんな顔、学校ではあんまり見せないのに!?なんで今それ見せるの?反則でしょ。