【大幅加筆】クール男子の取扱説明書




*



修学旅行最終日。

朝の空気は少し肌寒く、でも晴れ渡った空が気持ちよくて、心なしか胸が高鳴る。

眠そうに伸びをしながら、



「なんで、この学校って修学旅行二泊三日しかないのかねー」



と渉がぼそっと呟くと、横で同じく眠そうな野村が「たしかにー」と返した。

俺は、まだ半分寝ぼけた頭で二人の会話を聞き流していたけど、今日は班別行動の日だということが、ふと意識の中でピリッと目を覚ますスイッチになった。

そう、班別行動。自分の班のメンバーが誰と誰かを思い浮かべると、俺の班は渉と石原さんと中村さんのはずだったのに、なぜか野村がいる。



「でも、そのかわり秋遠足あるからねー。中学生かよって。なぁ、野村?」


「たしかになー。なぁ、今井?」


「…………なんで、野村がいんの」



思わず口をつぐむ俺に、渉がニヤリとしながら



「いやいや、同じ部屋で一夜を過ごした仲なんだから」


「やめて。鳥肌が立つ」



女子の面子にはもしかして……と思った通り、石原さんの横には中島さんと西川さんがいる。



「今井くーん!おっはよーう!!」



石原さんの声に、無意識に体が反応する。