渉は、やっぱりチャラい。チャラいというか、軽快なテンションで、何事にも深刻になりすぎないタイプ。女遊びが激しいわけじゃなくて、何でも楽しむ性格だ。
その性格が、中村さんのしっかり者ぶりと不思議と噛み合うんだろうな、と思う。
「それは、そうと今井はどうなの?」
「なにが?」
今、俺たちの部屋は男3人があぐらをかいて、互いに軽口を叩き合うという、異様な状態。そんな中で唯一、枕を抱えて変なことを言ってくる野村がいる。
「石原と」
「……は?」
石原さんと、俺?何のこと?俺に関係ある話?
「は?ってなにこの反応」
野村は俺を指さしながら、渉に向かって聞いてくる。
「石原って、今井のこと大好きだよな」
「たしかにね」
俺は素直に答えるしかない。毎日のように「好き」と言われ続けているから、否定のしようもない。石原さんは、俺なら照れないだろうと勝手に思っているんだろう。
「で?石原と付き合ってるんだろ?」
「ブッ!!!」
思わず吹き出す。
「わっ!祐月きたねぇ!!」
野村の想定外の発言に、俺は飲んでいたいちごミルクを思わず吹き出してしまった。



