「見てればわかるよ。あの2人両思いだよね」
「わかる!?のっちにもわかる!?」
「うんうん。そして、由良ちゃんも今井くんといい感じだね」
「なんと!のっちにいい感じなんて言われたら私浮かれちゃうよ!」
女子に「今井くんといい感じ」と言われるのは嬉しいことだ。
「私も……由良ちゃんみたいになりたいなぁ」
のっちは小さく呟く。
「のっち、好きな人いるんだ?」
「う、うん」
顔を赤くして、涙目になりながら答えるのっち。純粋さが溢れていて、胸がぎゅっとなる。
「気になるな~……」
「由良ちゃんになら……言っても」
「本当!?のっちの恋バナ、気になる!」
近づきすぎて注意されながらも、私は身を乗り出して聞く。
「えと……の、野村くんが好きなのです」
か、かわいい……思わず心の中で絶叫してしまう。
「野村くん好きなんだ~」
野村くんはクラスメイトでバスケ部のエース。誰にでもフレンドリーで、爽やかさもあって、まさに青春そのものの男子だ。



