【大幅加筆】クール男子の取扱説明書





私、今日まだ今井くんとちゃんと話してないんですけど!?こんなに近くにいるのに!?隣なのに!?私を放っておかないでよ……。


いや、彼女じゃないけど。分かってるけどさ。

でもさぁ!!



「ねぇ、今井くん私達と遊ぼうよ~!」


「今井くん起きてる?」



さっきからずっとこんな調子で、さすがの私でもちょっとイラッとしてくる。

私なんてずっとタイミング見てるのに!と心の中でブツブツ言っていると、



「ねぇ、い――」


「うるさい。俺寝るからあっち行って」



前の席の女子がさらに話しかけようとした瞬間、今井くんが目を閉じたまま、少し低い声でそう言った。

その一言で、さっきまで騒がしかった空気が一気に静かになる。

女子たちは気まずそうに笑いながら、自分の席に戻っていった。

その光景を見ながら、私は窓の外を見ていたふりをして、チラッと隣を見る。


……ほわぁぁぁ~~!!!近い!近すぎる!!