【大幅加筆】クール男子の取扱説明書





「なに?俺のこと嫌いなの?」


「なっ!そんなわけ!!!ただ、今井くん最近甘くて……」



言いながら、自分の心臓の音がどんどん大きくなるのが分かる。

ドキドキが止まらない。

こんなの、ずるいよ。


そう思いながらチラッと今井くんを見ると、さっきと同じ体勢に戻っていて、わざとみたいに顔が見えないようにしている。



「俺、最近どうしたんだろうね」


「?」



思わず首をかしげると、



「石原さんが面白いから」



なっ!!それ答えになってないよ今井くん!面白いから甘くなるってどういうこと!?



「祐月おはよー!」



教室の入り口から明るい声が響いて、そっちを見るとスクバを背負って手をヒラヒラ振っている佐倉くんと、その隣に中村の姿があった。

今井くんは返事もせずにすっと立ち上がって佐倉くんの方へ行ってしまう。

その背中を一瞬目で追いながらも、私は中村の方へ向かった。



「由良ちゃん、おはよー」


「佐倉くんと中村おはよ!」


「おはー」


……って、なんだこの空気。この二人、なんかいつもと違くない?妙に距離近くない?なんかリア充の匂いがするんだが……もしかして!?