【大幅加筆】クール男子の取扱説明書





「今井くんが……嫌いって!私の人生終わる」



半分本気で、半分大げさにそう言いながらも、胸の奥がじんわり痛くなる。

たった一言なのに、こんなにダメージ受けるなんて自分でも単純だと思うけど、それくらい今井くんの言葉は私にとって特別で重い。



「でも、まぁ。最初の頃よりは進歩したと思うよ」



そんな私を見て、今井くんがさらっと言った。

え、なにそれ。進歩ってなに。褒められてる?認められてる?頭の中でぐるぐると考えが回る。

なんだろう、昨日といい今日といい、何でこの人はこんなに甘いんだろう。

あの今井くんが?あの塩対応の塊みたいな今井くんが?もしかして本当にどこかに頭ぶつけたとか!?



「い、今井くん!頭打った?」


「は?バカにしてんの?」


「今井くんをバカにするなんて、めっそうもない!!」



慌てて両手を振って否定する。

いや本当に、ただ心配してるだけなんだって!

でもそんな私の様子を見て、今井くんは少しだけ不機嫌そうに眉をひそめた。