「おい、大宮。話入ってくんじゃねぇよ」

「はぁ?ヘタレな神野に言われたくないんだけど?」

 あれれ。また火花勃発です。いい加減にしてくれませんかね…。

 ため息をついていると、職員室から戻ってきた先生が教室に入ってきました。

 その手には恐怖の成績通知表がっ!!
 うぅ、毎度のことながら恐怖の爆弾ですねあれは…。

 先生は教壇につくと、未だに睨み合っている神野くんと雷斗くんを見てため息をつく。

「ほら、神野前向け。大宮も」

「「ッチ」」

 こんなところだけ息ピッタリって、嬉しくないですよね。

 ようやく静かになった教室を見渡して、先生は手に持っていた成績表をまとめて持ち上げる。