「っあはは!ざまぁねぇな神野!ねぇ、よもちゃん。今年も嵐鬼でパーティーするんだけどさ、来ない?」

「…あ、そう言えば24日でしたっけ…」

 急に背後からの笑い声で私の寿命はきっと1年くらい縮みましたね。
 私の寿命を縮めた犯人である雷斗くんは、呑気にお誘いをしてくれています。

 毎年クリスマスはイブにみんなでお祝いするのが嵐鬼の習わしです。
 ついでに、それを考えたのはお父さんで、私が小さいときにケーキ食べたいと言ったらしく、それならついでにと大規模なクリスマスパーティーを開催してしまったんです。

 その伝統は今も続いていて、私は恐縮ながら毎年参加させていただいていて皆勤賞です。

 そういえばもうそんな時期なんですねぇ。
 すっかり忘れていました。