その男を片付けてもまだ拳が飛んできたのでかわすと、若さんが踵落しを決めてくれました。

 わぁ、今度教えてもらいましょう!かっこよかったです!

「何してんだ!さっさと入れ!」

 お供さんの声に時計を見ると、13時59分。

 まずいですね。

 慌ててドアに駆け寄って引いてみると、ドアがあきませんでした。

 え、嘘…。鍵かかってます!?
 どんだけ姑息な手を使うんですか!!

「晴野、どいてろ」

「下がってて」

 神野くんと雷斗くんの肩を持たれて後ろに下げられます。

 2人は呼吸を整えると、2人同時にドアを蹴り破る。

 14時ちょうど。会場のドアが蹴り開けられました。