「大宮が見つけたんだってさ」

「そうなの?」

「はい。でも、あいつらよもちゃんを連れ戻そうとすると思います」

「…つまり、1点には身は置けないってわけね。桃、ともとみあは私たちが責任をもって預かるわよ」

「よろしく。とも、みあ、紅葉の言うことちゃんと聞くのよ」

「「うん!」」

「よもぎちゃんも、泊まりにおいでね」

「ありがとうございます」

 その後も少し大騒ぎになって、赤ちゃん…いえ、咲ちゃんが泣き出してしまいました。

「お母さん、私頑張るよ」

「…よも、無理はしないで」

「うん」

 咲ちゃんの泣き声が響く中、病室を出ました。

 後を追いかけてきてくれた神野くんと雷斗くん。

 …雷斗くんにばれちゃうけど、きっと大丈夫です。