一瞬、息をするのも忘れてしまった。

頭がフリーズするとはまさにこのことだろう。


和君が…合唱部の手伝い?

え、だって…だって和君が、代わりの人を見つけてくれた…んでしょう?


…まさか、



「あ!そうそう!ピアノの子が休んでて代わりに…とか言ってたわ。あいつなんでもできるんだよね〜」



…和君自身が、手伝いに行ってくれているの?


…っ、どうして…!


和君は、どうしてそこまでしてくれるの…?

一生徒だから?

生徒会長として?


わからないことが多すぎて、矛盾だらけの和君の行動に、どう考えても答えがでない。



「知って…ます」



本当に、手伝いに行ってくれてるのかはわからないけど…


もし、本当なら…



「和君が何でも出来るの…知ってますっ…」



私は、どうすればいい…の?