和君はきっと、もうこの頃から全てを察して、一人狂い始めた歯車を直そうと踠いていたんだね。 ーーーーー… 「…っ…!」 …ゆ、め…? 目が覚めると、部屋の天井が視界に入る。 紛れもなく自分の家で、時計を見ると時刻は朝の3時だった。 早く起き過ぎちゃったな…。 そうは思うものの、先程の夢が頭から離れず眠れそうにない。 私は悪夢に頭を抑えながら、頰に一筋の雫が伝うのを感じた。 「おはよー雪!」 「おはよう楓ちゃん!」 教室に入ると、すでに登校していた楓ちゃんと瞳ちゃんの姿。