妬こうよ、そこはさ。

適当に言っただけで答えられなければいいのに、と思うもむなしく、無情にも、案外あっさり長所をいくつか挙げられる。


「眩しいくらい爽やかなところ」

「他は」

「きらきらしいところ」

「他」

「背が高いところ」

「他」

「……そんな感じ?」


少し拍子抜けした。もっとたくさん挙げられるかと。


たとえば、顔、とか。


顔が好きなのでなければ俺でも何とか張り合える。


眩しいくらい爽やかできらきらしいのは実現不可能だけど、他の長所は俺でも何とかなる。


彼女の好みぴったり、ドストライクな男じゃなくても、好みに掠っただけで嬉しかった。安心した。


隣にいてもいいのだと。諦めなくてもいいのだと。


俺は結構ちゃんと、好きになってもらえる要素を持っていたらしい。


「……眩しかったら困るよ」

「まあそうだね」

「結局好きなの、それ」

「おそらくは」


何それ、と呆れる。


構えたのが阿呆らしくなるほど、彼女の言葉は随分と曖昧だ。