妬こうよ、そこはさ。

「…………」


ええと、これは。おそらく伝わっていない。


俺に視線を合わせてただ見つめ直した彼女に、予想していたとはいえ、少し肩が下がる。


だよなあ。でもさ、分かってくれたってさ。


うん、本当はさ、伝わって欲しかった。伝わってくれないかなとか思ってた。


まああれだ、多分、普段通りに話したからだ。


俺の普通の態度だと、無表情が標準装備だし。声色がものすごく平坦だし。


だから、真意が分からないんだろう。


本当に寒そうだから、といういち家族としての心配からなのか、露出が多い服で出て欲しくない、という夫としての心配からなのか、量りかねているに違いない。


そんなの。


……夫としての心配九割、家族としての心配一割に決まっているんだけど。