し・か・え・し



「啓次郎・・・しよう」


「しよっか!」


いつものキス
変わらないキス。


何度も何度も息継ぎができないくらい。


でも・・・これはあたしだけじゃない
彼女にも・・・。


「こら!集中しろ!」


思えば彬に襲われて以来のセックス。


「優しくして・・・
あたし・・・あの・・・
嫌なこと・・・思い出すから」


「オレに集中しろ!」


「・・・」


啓次郎に何度も何度もイカされ
気を失いかけるほどだった。


終わったときには
自然に涙が溢れた。


それは・・・もうこれが最後だと
決めてたから。


「泣くほどよかった?」


「う・・・ん」


「オレも!やっぱ
相性がいいな」


「あたしね来月年明けたらもう
学校ないし ここを引き払って
地元へ帰るんだ
用があるときだけこっちへ来る感じ」


「そう・・・」


「だから啓次郎
ここに来ることなくなるね」


「そうだな」


そうだな・・・か
さめてるな。


他に何か言い方ないのかな?


「その用があるときだけは
おれんちに来れば?」


行けるわけないじゃん
その気もないくせに
彼女のいる人に言われたくないね
どうせ いざ『行くね!』って
言ったら今日はダメとか
言うんだろうに・・・。