し・か・え・し



「びっくりしたでしょ?」


「いや・・・まぁ・・・
マジで?ホントにあの?」


「ほんまよ!
あたしあの石川美里じゃけん!
あの頃と比べたら10㎏ううん
15㎏ぐらいやせたけん
わからんかったじゃろ」


思いっきり久々の広島弁で話した。


「マジか・・・」


健斗は頭を抱えてしまった。


「あの時みんなに3拍子だって
バカにされて・・・あれから
高校になって彼氏ができたのに
健斗の仲間が卒アル見せてから
デブだったんだなって振られて
すごい健斗を恨んだ
その憎い相手が目の前に現れたから
仕返しするしかない!って思って
でもそれは謝る
嘘ついてごめんね
それでお互い様という事で
お互い仕返しするのを終わりにしよう」


言いたいことを淡々と告げてるあたしに


「お前のこと嫌いじゃなかったんだ」


と ボソッと健斗が言った。


あたしのことぽっちゃりしてて
可愛いと思ってたらしい。


だから親切にしていたけど
告白されるとか思ってもなくて
呼び出されたときみんなが聞いてて
笑い出したからつい
思ってもないことを言ってしまったという。


卒業式の日も謝ろうと声をかけたけど
あたしの後ろ付近に友達がいたから
素直に言えずまた心にもないことを
言ってしまったことを後悔していたと話した。


「そうだったんだ」


「あの時は本当にごめん」


「もう終わった過去だよ
もういいよ 広島に帰って
これからの人生楽しむんだ」


「帰るの?
こっちで先生になるんじゃなかったの?」


「うん!本通りの英会話教室で働くんだ」


「そうなのか
実はオレも地元へ帰るんだ
ここまで育ててくれた親に
これから恩返しするには
帰ることが一番かな?と思って
広島の病院に勤務することが決まってるんだ」