し・か・え・し




「来いと言ったり来ないでと言ったり
コロコロ変わるから・・・
でも何かあったのかな?と思って
来てみた」


「・・・ごめん」


「さっきさ
人が来てて怖いとか言ってたけど
何かあった?」


「ううん・・・何もないよ」


「こんな早くからどこか行くわけ?」


「なんで?」


「まだ8時前なのに着替えてるし
あ・・・あれ?
化粧・・・中途半端?」


夕べから着替えてないし
化粧も落としてないだけ。


「あ・・・昨日疲れてて
着替えずそのまま・・・」


「そーかぁ~えっ?風呂は?」


「入ってない」


「汚ねーな!」


「お風呂に入ろうと思ってても
体が言うこと聞いてくれないから」


「なーんてな!オレも夕べから
友達と飲みをしてオールでカラオケとか
疲れたよ」


「寝てないの?」


「オールと言ったらそーなるわな」


「だよね」


「さくら・・・来て
一緒に寝よう」


ベットに転がって隣をポンポンと叩く。


ゆうべはあまり寝てない
啓次郎と一緒なら眠れるかな?


でも・・・一歩が動かない。


「早く!」


「うん・・・」


「もー!!!ほら!」


あたしの手を引っ張り無理矢理
布団の中へと連れ込んだ。


その瞬間あの事がよみがえり
身体はブルブルと震え始めた。


「うん?寒いのか?
寒いなら暖めてやるから」


あたしが寒いから震えてると思ったみたいだ。