し・か・え・し



真夜中に電話が鳴った。


時間的に誰だかわかる
そう啓次郎。


「起きてた?」


「寝てるしぃ!
啓次郎からの電話で目が覚めたし!」


なかなか眠りに付けず
【やっと寝たと思えば目が覚める】の
繰り返しでまた寝たところだったので
言葉からして不機嫌な事がわかったみたい。


「ごめん!じゃあ切るわ」


「あっ!!!待って!!
切らないで」


「フフフ切るつもりはないけどね」


「もぉ~!」


「今から行っていい?
ダメと言われても行くけどね
もうドアの外だから」


えっ?来てるの?
あたしは急いで玄関を開けると
ニコッと笑って啓次郎が立っていた。


「今日は来ないと思ってた」


「来てくれて嬉しい?」


「べーつにぃ」


「あ~あ 可愛くない!」


靴を脱いでため息付きながら
入ってベットに座った。


ビールを差し出しあたしも横へ座る。


「長い間 どこへ行ってたの?
バイト5日も休むって
日本一周旅行?
それとも海外旅行してた?」


「NO!就職試験受けに行ってた」


「今頃?」


「どーもすみませんねっ!
まだ決まってなくて・・・」


「それってホントの話?」


「うん」


「えっ?啓次郎って何歳?」


「マジか・・・」


「マジかって???」


「言ってなかったっけ?」


「聞いてないしぃ」