し・か・え・し



無情にもタクシーの運転手さんは
ホテルまで送っただけで帰った。


ここまで送ってもらえただけでも
感謝しないといけないんだろうけど。


あたしは受付で手続きを済ませ
従業員さんに手伝ってもらい
神野くんを部屋まで運んだ。


「この人を寝させたら帰りますから
ありがとうございました」


従業員さんにお礼を行って
とりあえず神野くんを中へと入らせた。


なんであたしがここまで
しなければいけないわけ?
なんなん?この急展開
再会した上にこの状況!


散々中学時代に痛め付けられたのに
あのまま放置で帰って良かったんじゃないの?
と自己嫌悪。


部屋に入った神野くんは
「暑い!!」と言いながら
服を脱ぎ始めパンツまでは脱がなかったが
上半身裸のままベットへ倒れ込んだ。


そうだ!!!
いい考えが浮かんだ!


啓次郎があたしが酔っぱらって
『しようしよう』と言ったそうだけど
あたしはそんな記憶がない。


これ!使えるじゃん!


襲われたことにしよう・・・
抵抗したけど男の力には勝てなかったことに!
あたしと啓次郎は本当にしてたけど(笑)


それから神野くんに仕返ししよう!


神野くんはあたしが横に寝てても
起きる気配なし そうして
あたしの携帯のアラームで朝を迎えた。


学校があるので
あたしはあらかじめ目覚ましを掛けていた。


鳴り始めて気がついてるけれど
わざと起きなかった。


それは先に神野くんが起きて
驚かせるためだった。