し・か・え・し



「シャッフルしよう!」


また席替えのアミダくじ。


よりによってあたし
一番うるさそうな幹事ぽいあの春樹くんの横。


そして反対隣は・・・また?
神野くん。


やっぱそうなる運命だよ
ここで会ったのが運の付き
過去の恨みを果たす時なんだよ。


「また一緒だね」


「そうだな・・・ここへ来た理由も同じだから
ちょうどいいんじゃない?」


「うん?どういうこと?」


「別に相手を見つけに来たわけじゃないってこと
それともホントは見つけに来てた?」


「違うし・・・」


「ねぇ~美里ちゃん
健斗ばかりと話してないで
オレとも話そうよ」


わっ・・・。


あたしが嫌そうな顔をしたのがわかったのか
「わるいねハル 
美里ちゃんはオレが目を付けたから譲れない
隣の子にして」


と春樹くんに言ったのだ。


譲れない・・・複雑だな・・・。


「あ・・・そう
健斗じゃ勝ち目ないから
どーぞ仲良くね」


と 隣に座ってた奈央の方を向いたのだ。


「はぁ・・・」


ため息ついて思わず『よかった』と言いそうになるのを
ため息だけで止めた。


「どう?助かった?」


「えっ・・・」


「嫌そうだったから助けてやったつもりだけど?」


「ああどうも」


「ああどうも?それだけ?」


それだけと言われても
それだけしかないんだけど?