し・か・え・し



しかし・・・次の言葉に
恨みが再燃してしまったのだ。


「結構さ 健斗に言ってくる子って
可愛い子が多いよな~羨ましいよ」


「そーでもないよぉ~
一番始めは中学時代」


「そこまでさかのぼる?」


貴史くんが興味津々に聞いている。


中学時代???
まさかあたしのこと?


「超デブの子にコクられてさぁ~
その子のこと振ったら
登校拒否しちゃって
みんなから『あんたのせいだ!』って
責められて むちゃくちゃな話だろ?」


「そりゃ最悪だったな
で?その子どーなったのかな?」


「さぁ?高校になって見違えるくらい
痩せてたって聞いたけど」


「同窓会とかないん?
あれば来るんじゃないの?
その変わりようを見たくない?」


「別にぃ~」


ここに居ますけど?
ここに!!!


勝手に盛り上がらないでくれる?


同窓会はね 友達からあるよって聞いたけど
行かない!行くわけないじゃん!


あたしの頭の中には
【仕返し】してやりたいと
胸の奥に収まってた怒りが
込み上げてきた。


どうやってするのか?


うん?慰めてよって言ったよね?
使いたいだけ使って
それを口実にお礼として?
欲しいもの何でも買ってもらって?
心まで もしあたしに向いてきたら
『あんたなんか本気になるわけないでしょ』
と言って捨てる。


な~んて・・・あたしに出来るわけないか
心なんてあたしに向くわけないしね。