し・か・え・し



「あたしと話しても面白くないよ
他の人の方が良かったかも!
だからその占いはハズレかな」


笑って言った。


「ううんそんなことない!
隣に居てくれるだけで満足」


はぁ~どこまでなの?この人。


「美里ちゃんは就職決まってる?」


「一応ね」


「何するの?」


「教師」


「えっ!教師???」


そんなびっくりされても困るな。


「意外ってことかな?
その驚き様って!」


「うん・・・まぁ
でも!!!オレ生徒になりたい!」


はぁ?何なんこの人
このテンション嫌い。


「貴史くんは?」


「オレは小さな病院の新米先生」


「ふーん」


「わっ!テンション下がるわ~
そこはえー!!!先生なの?
って驚いてよ」


だって医学生➡先生になるのは
お決まりコースじゃん。


「えー!!!先生なの?」


言われたので一応驚いて見せた。


「あ・・・ありがと
ノッてくれて」


「あ・・・どうも」


そこで今回始めて素直に笑った気がする。


神野くんの進路決まってるんだろうか?
「じゃあ ここのみんな先生になるの?」
遠回しに聞いてみた。


「そうだよ 皮膚科もいれば
小児科や検査技師とか」


神野くんは小児科じゃないね
似合わないもん


『今日はどうしたのかな?』
『頭が痛いんです』
『頭かぁ~そんなの寝てりゃ治るよ』


なんて言いそう。


想像したら笑えてくる。


「何一人で笑ってんの?」


「あ・・・なんでもない」