「大下さんのことかな?」
「会社の前で転びそうになった子を
抱き止めてみんなに
仲がいいのとか言われてたじゃん」
「あの子ね」
「うん 小柄で可愛い人」
「あれね 高校時代のクラスメイト
向こうが早く入社してるから
先輩になるけどな」
「違うの?彼女じゃないの?」
「うん」
「彼女じゃないの?」
「うん あいつ彼氏居るから
それも高校時代から 飽きもせず
ずーと付き合ってるってね」
「彼女・・・じゃないのぉ~?」
とうとう我慢してた涙腺は
破壊されてしまった。
「泣くなよ」
「う・・・ん
夢じゃないよね?」
すると啓吾はベットから立ち上がり
立っているあたしを力強く抱きしめた。
「オレさ 職場を変えたことを
親にバカだアホだと言われて
『何しに東京の大学へ行ったんじゃ!』
って怒られてさ
おまけに美里とはうまくいかず
ほんとに何してんだ!って
落ち込んだよ」
「あたしだって・・・」
「何があたしだって・・・だよ
勝手にもう今日で終わり!だとか
言って人の気も知らないでさ」
「だって 内緒内緒って」
「ほら!オレのTwitter見て」
出された携帯のTwitterは
あたしのことばかり。
顔こそ出してはないけど
ご飯行ったときとか
もちろんハンバーグも
【彼女が作ってくれた
あっ・・・彼女じゃねーか
オレの好きな女!
もうすぐ告るから待ってろよ
驚くなよ】
なんてコメントしちゃってる。



