し・か・え・し



変な自惚れ
崩れ落ちた。


「本当に迷惑かけてごめんなさい
あたしから健斗によくよく言っておくから
ほんとにごめん」


「・・・健斗ね
気に入らないなその呼び方」


突然の言葉になんて返したら
いいか わからなかった。


「美里に話があるんだ」


「あたしに?」


「話せば長くなるけど
オレ始めからさくらは石川美里だって
知ってた」


「うそ」


ガールズバーに始めは
お客として来たらしい。


あたしは他の人を接客していて
それでもすぐにあたしだって
わかったそうだ。


「すぐにわかった理由わかる?」


「さぁ?」


「好きだったから」


「はぁ?」


あたしが剣道部に顔を出してる頃
可愛いなぁと思ったらしい


「あたし太ってたのに?」


「別に太ってても関係ないし」


告白しようと思ってたとき
あたしたちが『面を取ったら不細工だ』とか
あたしが『ずっと面をつけてればいいのに』
と言ったのを聞いてムカついて
気持ちが覚めたんだと。


美里が好きな人がいて
それもオレの幼なじみのヤツで
振られて
学校に来なくなった理由も
知ってたらしく
ザマー見ろ!と思ってたって。


お前もオレの気持ちをわかるか!
ってね。


好きという気持ちが
憎しみになってたと言った。