し・か・え・し



「いけませんか?」


「いけないと・・・
言うわけじゃなくて
う~ん 好きなら好きで
言ってみれば?」


「あはは 気持ち伝えて
『振られちまえ!』って
腹の中で笑ってんでしょ!
もー!いいから飲もう!」


「もうやめとけ
それ以上飲んだら
意識なくするぞ」


「いいの!
無くしたら健斗頼むね」


「しらねー!そこに放置する
それが嫌なら飲むな!」


「冷たいなぁ~ あ~あ寒い寒い
あたしは酔っ払った健斗を朝まで
面倒をみてあげたのにさ」


「そうだったな
嘘付かれたんだよな」


「ですねっ!」


「面倒見てやってもいいけど
襲うぞ!」


「いいよ別に
減るもんじゃないし」


「お前なぁ・・・
オレの気持ちを知っててよく言うな」


「へぇ?気持ちって?」


「もういいわ」



健斗に止められたのは覚えているけど
気持ちよくていつしか
記憶をなくしていた。


酔っててもフワフワしたベットに
寝させられたのは覚えてる。


この匂い懐かしい・・・
啓次郎の付けてる香水と同じ。


「ねぇ・・・健斗
いい匂いがする
あたしの大好きな匂い
好き・・・ねっ・・・
ギュッとして!」


そう言ったのは薄々の中でも記憶がある。





次にあたしが目覚めたのは
日にちが変わっていた。


健斗に抱きしめられたままの状態
健斗はスースーと寝息を立てている。


あたしは腕の中
その隙間から回りをみた。


見覚えのない部屋のベットの上
ここは???ビジホ?
このインテリア・・・違うよね
ってことは???
健斗の家か・・・。


迷惑をかけちゃった。