し・か・え・し



そろそろあたしはほろ酔い。


「健斗の驚くこと教えてあげようか?」


「うん?言ってみろ
少々のことじゃ驚かないぞ」


「あたしね 東京で加藤くんと会ってたんだ」


「へぇ~」


ホントに少々のことでは驚かない健斗。


「ふーんそれで?」


「もっと驚いてよ!えっ?マジ?とかさ」


「えっ?マジ?」


まるで棒読み・・・。


「もういいわ!
それでね・・・実はあたしと加藤くん
向こうで付き合ってたというか
あっ 付き合ってないか
あ・・・ただのセフレか」


「ふーん」


「で健斗にも向こうの友達にも
好きな人を追って広島に帰るって聞いたから
あたしのことかな?なんて
勝手に自惚れちゃってて・・・
でもそれはあたしのことじゃなかった」


「何で美里の事じゃないって
そんなことがわかるんだ?」


「わかんない・・・
わかんないけど
例えあたしだったとしても
もうあの人は違う人を
思ってるのが分かったから」


「会ったのか?」


「こっそり見ただけ
でもいい感じのかわいい小柄な人と
一緒だって会社の人も公認みたいでさ
健斗が言ってたじゃん
会社にかわいい人がいると言ってたって!」


「本人に聞いたのか?」


「聞くわけないじゃん!」


「聞いてみろよ」


「もぉ~いいから 飲んで忘れる」


「はぁ?忘れる?忘れるってことは
まだ?好きってこと?」


あ・・・自滅・・・。