し・か・え・し



「啓ちゃんはどうしたのよ」


「啓次郎?」


「付き合ってんでしょ?」


「付き合ってないですよ」


「もー!誤魔化さなくていいから
正直に言いなさい」


「いや・・・
正直にと言われても・・・
付き合ってないから」


「啓ちゃんから聞いたよ」


あのこと言ってるのかな?


「あ・・・
正直にいいますね
あたしと啓次郎は
セフレの関係でした」


「セフレ???」


「はい・・・
恥ずかしい話ですけど」


「そんなの聞いてない!
啓ちゃんからは彼女だと聞いてたよ」


「言いたくなかったんでしょうね」


「違うよ!
啓ちゃんはさくらちゃんのこと
本気だったよ」


「またまたぁ~
今なら何とでも言えますよね」


「違うって!
自分の決まってた仕事を断って
こっちへ帰ってるはずよ」


「はぁ?」


「会ってないの?」


「向こうでセフレ解消して
ちゃんと精算して帰りましたから
それに別に付き合ってる人がいるって
本人から聞いたし」


「はぁ?」


お互い『はぁ?』『えっ?』の連発。


あやさんの話では
大手の職場に決まってたけど
あたしのことが好きだから
一緒にこっちへ帰りたくて
そこをけって広島の職場を受け直したって。


あ・・・あのときか
今ごろ就職試験?って
聞いたことあったよね。


それも旅行してたのか?ってくらい
東京に居なくて 聞いたら内緒って。


あの当時何もかも内緒 今は言えない
と言っていた。


でも啓次郎あたしが
同じ中学って知ってた?
その前にあたしが広島出身だと
知ってた?
あたし絶対に言ってないよ?


思えば思い当たる点がいっぱいある。


健斗とのことを言っても
名乗るなとか。


彼氏だと言って!と頼んでも
それは嫌だとか・・・。


「あやさんそれって
ほんとの話?」


「当たり前でしょ」