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  おんがくが嫌いだった。

  れいせいな自分だけじゃなく、
  溢れるほどの激しい感情さえも
  かき消してしまう音楽が、
  嫌いだった。

  もう耐えられないと、
  そう思ったから、
  少年はそれを愛する少女から
  距離を取った。




              『畏怖』引用



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