一条くんらしい、美しい言葉。 それでいていつもと違う、可愛らしい響き。 わたしと一条くんのものが並んでいることがやけに嬉しくて、さみしくて。 くしゃり、とこらえきれなかったかのように表情を崩して、笑う。 そうして黒板にふたりで書いたものを最後の文章として、わたしたちは文芸部を引退した。