Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

由羅とそのあとに続く6人の忍たちは、一直線に里の中にある高殿に向かう。



「父上、只今戻りました」


断崖絶壁の崖の中腹にある高殿。

その奥に腰を掛けているのが、この鞍馬一族の長、陽蔵である。


「ご苦労であった」

「いえ。今回の依頼は、大したものでもなかったので」

「あの依頼が難しくないと…。さすがは、私の娘だっ」


今回の報告をしている最中に、高殿の空いた窓から一羽の鷹が入ってきた。