Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

7人組の先頭に立つのは、マントで顔を隠す小柄な背丈の者…。

そのマントを剥ぎ取ると、まだ幼さ残る顔付きの女の子が顔を見せた。


彼女の名は、由羅。


頭の後ろで一つに束ねた、絹のように柔らかい黒髪。

そして、群青色に澄んだ美しい瞳の持ち主だ。


彼女は鞍馬一族の長、陽蔵(ヨウゾウ)の娘であり、里一番の忍でもある。


由羅は里の者の憧れの存在で、皆が彼女を慕っている。